管理栄養士歴30年にして、幼い頃の夢が叶っていたことを知る

こんにちは。

鳴嶋廣美です。
管理栄養士歴は人生の半分以上。今までのサポート実績は、1万人以上。

クライアントさんには、無理のないアドバイスを心がけています。
たとえ、それが一般的に見たら良くないことでも、今のその方にとっては必要なことなら無理にやめるようにお伝えするのではなく、そうなっている状況に目を向けてもらいます。
食べることは、生き方とか考え方がすごく現れると思います。
なので簡単には否定できません。

今でこそ天職かも!と思えるほど、食のこと、健康のことに関わるお仕事は大好きです。

ですが、幼い頃のわたしが描いた夢は、小学校の先生。
途中で、管理栄養士を目指すことになり、夢は変わった…叶わなかったと思っていたのに、あるお客さんのお言葉で思いがけず夢が叶っていたと知りました。

素敵な先生との出会い…墨汁がどこの家にもあるもので落ちた!

わたしが小学生の頃、教育実習生で来た先生は、とても素敵な方でした。
ほんの数週間なのに今でも名前を憶えているくらい。
下のお名前は房美先生です。名字ももちろん覚えています。
担任の先生の名前と顔は覚えていないのに(^^ゞ

習字の授業の時、後ろの席の男子が墨を大胆にこぼし、わたしの洋服が墨だらけに。

泣きたくなる気持を抑えて何も言えずにいたわたしに、
「ごはんと歯磨き粉をよく混ぜて、洋服を洗うと落ちるよ」、と房美先生は教えてくれました。

家に帰り、教えられた通りにやってみると、墨はきれいに落ちました。
翌日、うれしくなって房美先生に報告するととても喜んでくれました。
後に教育実習を終える時、先生からいただいた手紙には墨が落ちたと伝えてくれた私の笑顔がうれしかったと書かれていました。

その墨で書かれたその手紙を今もしっかりと覚えています。

そこから、わたしは先生を目指すことを決めました。
房美先生のような優しい先生になるんだ!

小学生の頃から続く体調の悪さが進路を変えた

小学校の先生になるために、房美先生と同じ学校の付属中学を受験。
そのまま付属の短大に行けば先生と同じ道を歩める…はずだったのに、体調が良くない。

元々、繊細な部分があったり、自律神経がいまいち不調な私は、小学生の頃から、病気ではないけど、健康でもない。
不定愁訴の多い状態でした。

高校生では、わたしの体調の悪い原因ってなんだろうと、健康に関する本を読み、日々調べていました。
いろいろ探っているうちに、食事指導をする職業「栄養士」という職業を知りました。

栄養士になって、私のように病気でないけど不調な人を助けたい…
という思いが強くなり、栄養系の大学を目指すことになりました。

進路が急遽変更しました。

栄養学を学べば体調が良くなる…と思っていたのに

大学生になっても、いや、より一層体調は悪くなりました。
一見元気そう。
でも、なんか不調。

二十歳のころからそれはさらに悪化。
まず、生理痛が尋常じゃない。
毎月倒れる寸前。

顔も肌荒れがすごく、ほんとに暗黒でした。

栄養学を学べば自分の体調が良くなると思っていました。
それなのに、大人になることでストレスが加わり、より悪化することに。

それでも、管理栄養士は卒業後、国家試験でパスすれば資格はとれます。
なんとか、試験は合格して資格を取ったものの、体調は改善しないまま、仕事をすることに。

わたしは人の目や評価を気にするという性格、おまけに自己肯定感が低い…
会社で仕事をするということは、それだけで結構しんどかったです。

そんな中で、栄養指導をしていますから、ある時お客さんから言われました。

「あなたこそ、大丈夫ですか?」

衝撃の一言でした。

自分の顔を見ると肌荒れ。いかにも体調が悪そう。
そんな人に栄養指導されても、 クライアントさんになにも届かないばかりか、不安にさせてしまいます。

人の心を動かすことで本当の栄養指導ができる

こころから、本気になりました。
資格を使った形ばかりの仕事をするのはやめようと。

栄養指導は、知識をただ言っていればいいと言うものではありません。

食事は、長い間の生き方が生活習慣として反映されています。
やはり、ご本人が心から変わりたいと思うような、心の動きがないとそうそう生活習慣は変わらないと思います。
ましてや、知識だけを伝えている人が説得力のない人だったら、心は全く動きません。

ダメな自分も全部自分と認められたら、楽になった

まずは、自分自身が変わろうと本気で思いました。

それから、自然療法や癒しなど、それまでの栄養学の範囲を超えて人の持つ自然治癒を高める食事法を勉強し、実践することで、カラダもココロも楽になっていくことを実感しました。

今でもカラダの弱い部分はたくさんあります。
わたしの場合、元々の性格や小さい頃のダメージによって、今でも弱い部分が多々ありますし、できればもうちょっとこうなったらいいなっていうのはたくさんありますが、それも自分だと認めてます。
それを分かった上で、自分に無理をさせないように食事の仕方、運動、ストレス解消などを意識しています。

現在は、今の状態を保つような気持ちで十分いいかなって思っています。

ただ、今の状態を保つためには、なにもしないでは保てません。
意識と行動が必要なんです。
それも年々必要性は高まります。人間、年と共に衰えるのは、定めなので。
でも、がんばらない、無理しないの気持ちで、自分を心地よくするを大事にしています。

夢は叶っていた

冒頭でお話した、あこがれた房美先生は、墨をかけられ困っているわたしに必要なアドバイスを的確にしてくれて、うまくいったら一緒に喜んでくれました。

その場で私が洗ってあげると先生が代わりにやってくれたわけでもありませんし、墨がついてもうこの服着れない…と私があきらめたら、それはそれだったと思います。
でも、房美先生の”歯磨き粉とご飯を混ぜて墨が落ちる”この伊東家の食卓的”なアドバイスは、好奇心旺盛な私にとって、試さずにはいられませんでした。
そして、きれいに墨が落ちたことにいたく感動し、その喜びを先生に伝えずにはいられませんでした。

先日、以前栄養指導をしたお客様から、
「鳴嶋先生に指導してもらってから、食事が変わって体重もこんなに減ったよ。検診の結果観て!こんなに良くなったから、お礼が言いたくて来たんだよ」
とにこにこしながら言われ、本当にうれしくなりました。

このお客さんの気持ちは、房美先生にうれしくて伝えた気持ちと同じなのかも!
わたしの夢は、小学校の先生から栄養士に変わりましたが、房美先生のような先生になるんだ!というわたしの小学校の頃の夢は叶っていた…とふと気づきました。

しかも、思いがけず、先生と呼ばれるというおまけまでついて。

これからも、ずっと管理栄養士として、このようなエピソードが積み重ねていけたら、幸せです。
今日もありがとうございました。

管理栄養士歴30年にして、幼い頃の夢が叶っていたことを知る